過去連動あり2026-06-10 公開

機械受注で動くのは「専業」だけ——FA・工作機械8銘柄を20年分のデータで測った

設備投資の先行指標として知られる内閣府の機械受注統計。「FA関連株はこの統計で動く」と言われますが、本当に動くのはどの銘柄なのか。2005年からの20年・240ヶ月で検証しました。

検証方法

結果:専業の工作機械メーカーだけが連動

銘柄全期間
(n=240)
COVID除外
(n=216)
事業の性格
オークマ 61030.440.44工作機械専業
牧野フライス製作所 61350.410.41工作機械専業
ファナック 69540.400.40NC装置・ロボット
DMG森精機 61410.330.31工作機械(グローバル)
THK 64810.310.33直動部品
安川電機 65060.280.28サーボ・ロボット
キーエンス 68610.260.30センサー(高収益多角化)
SMC 62730.220.28空圧機器(グローバル)

サンプル240ヶ月でこの差は偶然では説明しにくく、はっきりした序列が出ました。国内設備投資に業績が直結する専業メーカー(オークマ・牧野フライス)ほど統計と連動し、海外比率が高い・事業が多角化している企業(キーエンス・SMC)ほど連動しない——という、事業構造そのままの結果です。

注意:この統計は「予知」には使えない

最良ラグはすべて0ヶ月(同月)でした。さらに機械受注統計の発表は対象月の約2ヶ月半後なので、発表時点では株価はとっくに動いた後です。この統計の使い道は先回りではなく、「FA関連」と呼ばれる銘柄のうち、どれが本当に国内設備投資サイクルの銘柄なのかを選別することにあります。サイクルの波に乗りたいならオークマ型、サイクルと別の論理で動くのがキーエンス型、と事業の性格をデータで確かめられます。

基準日:2026年6月10日。相関は因果関係を保証しません。本記事は統計データの検証結果を示すもので、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。

出典:内閣府 機械受注統計調査(長期系列)/株価データはYahoo Finance(月次・調整後終値)

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